【週休3日のススメ】「余暇」を大事にするドイツ人の労働環境

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家族との時間を大事にするドイツ人


■経歴
2002年 京都大学 文学部卒業後
塾講師 (英語・社会) 1年
旅行会社 通算5年
不動産会社 8年

昔、ドイツに住んでいた時に、夕方から家族全員で買い物をしている光景をよく見かけました。色々なドイツの家庭をお邪魔する機会があり、家族の過ごし方についての話もしたのですが、日本と大きく違っていて衝撃でした。

日本で見られるように、仕事が終わってからも会社の人間で飲みに行くことは、ほとんどありません。また、昼間の仕事であれば、残業で深夜にならないと帰ってこないということは、まずありえません。両親とも早く自宅に帰ってきて、一緒にゲームやスポーツをしたり、家族全員で会話を楽しみながら夕食を取ったりしている、そんな光景が当たり前だったのです。

家族と過ごしている彼らは、明らかに楽しそうでした。

「ワークライフバランス」が制度化されているドイツ


ドイツでは、法律で労働時間が大きく制限されています。

  • 規定時間以上の残業・休日出勤が禁止されている。
  • 深夜・日曜・祝日に小売店がほとんど営業していない。
  • 病欠とは別に30日間の有給休暇がある。

いずれも、法律で決められていますし、違反をすれば容赦なく罰則が適用されます。そのため、ドイツでは過重な残業をすることはあり得ませんし、上司が率先して早く帰るよう促すのが普通なのです。

これは「仕事」と「自分の時間」の両方をより充実させるために制度化されてきたものなのです。

限られた時間で成果を出せばいい


十数年前、日本から来た駐在員は、よくこのことを批判していました。

「これだけ働かない国で経済を回せるわけない」「日曜日に店が閉まっているのはあり得ない。やる気がないだろう。」と。でも、私はこの言葉にずっと違和感がありました。それは、彼らが自分の大切な物のために時間を割くために、やってきたことなのです。

統計で見ても、今でもなおドイツはヨーロッパでも随一の経済大国です。限られた時間できっちり成果を出して、自分の大切な家族と一緒に過ごす時間を大切にしているドイツ人の方が、よほど生きがいを感じるのではないのだろうか、と感じたのです。